オラオラ詐欺続き

キョウハクされちゃった♥ - 永字八法の続き。
 翌日、早朝。昨日は休暇を取っていた現場責任者ダグラス(Douglas)に状況の説明。ダグラスは「あーあ、しょーがねー奴らもいたもんだ」とニヤニヤしながら聞いている。
 それから、細かい仕事の色々を抱えて役所に行く。ついでに業務上のボスにも昨日のことを説明する。こっちは真面目に説明してるのに、何でか聞いてるボスや側で聞き耳立ててる職員たちの顔が緩んでくる。
 特に「それは脅迫ですよね?」「そうだ!」のくだりはヒットだったようだ。噴出す音が背後から聞こえて来た。

俺「そんな訳で、もしかしたら、嫌がらせの電話がかかってくるかも知れません」
ボス「あー、うん、わかった、まあ、いつものことだから、ああ、お疲れさん」

 中傷ビラとか怪FAXなんかは頻繁ではないものの、決して珍しいことではないのが役所と言うもので。
そして諸々の用事を済ませて帰ってくると、同僚のエルンスト(Ernst)がニヤニヤしながら待っていた。

エルンスト「いない間に、かかって来ましたよ」
俺「ええー!」

テレビでパンチラシーンを見逃した、あ、いや、この例えはまずいな。うたたねしてアニメを見逃した子供、そんな気分だ。

俺「それで、どんな内容でした?」
エルンスト「それはですねえ……」

 ブリギッテを出せと言う奴と俺を出せと言う奴の二人がかりでかかってきて、電話を切っても切ってもかけなおしてきたようだ。で、対応したエルンストもイライラしてきて、逆に食ってかかっていた様子。

エルンスト「そんなに言うなら取りに来ればいいじゃないですか!」
チャーリー「こっちは東京だから行ける訳ねーだろ!」

 あちゃ。言っちゃったよこの馬鹿。「あんたを調べて追い込みかけます」とか言う脅し文句がこれでパーじゃん。本気で頭悪いなこの馬鹿者もとい若者。
 結局、いないものはいないので電話に出られないのも当然で、30分ほど通話料を無駄にしつつ、電話攻勢はやんだのでした。

エルンスト「……と、言う訳なんですよ」
俺「あー、出たかったなあ! 色々試してみたいこと考えてきたのになあ!」

 しかしながら、この日はそれ以上「オラオラ詐欺」(命名:俺)の電話がかかってくることはなかったのであります。どっとはらい

補足

キョウハクされちゃった♥ - 永字八法

揚げ足とり 『チャーリーの言う「口頭の遣り取りでも成立するんだよ!」は本当です。民法の常識。
根拠条文を示すとすれば、587条?』 (2007/05/31 22:29)

えーと、民法587条はこれか。

第587条
 消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。

消費貸借の中にこの借金(言葉をよくすれば融資)の契約が含まれていると解釈していいのかな? その上で契約の成立条件に書面(電磁的記録を含む)が含まれていないことから、口頭での遣り取りでも成立すると見なせる、とこういう法理かな?
なるほど、まあ、実際その通りだわな。いちいち書面を交わしてたら仕事にならん。文書主義な公務員が陥りがちな誤謬であることよ。反省。勉強になりました。
ただ、今回の場合は、他のハードルも多いので実際に払わなきゃならん事態にはならんだろうけれども。
契約をしたしないの水掛け論になった場合、最後は法廷に持ち込まれることになり、すると法廷ではやったと主張する側がその証拠を提示しなければならない。しかし口頭契約であれば、その証拠を提示することが困難で、しかも証拠は受け入れられるとは限らない。さらに言えば法廷に持ち込んだ場合、のこのこ出てこなければならないので、闇金を自称するチャーリー(たち)がそもそも出てくることはまずない。
また、仮に契約があったと実証され、それを法廷が認めたとしても、今度は闇金であることそのものが仇になり、民法90条により公序良俗に違反した貸し付け契約とみなされ利息分を支払う必要はなくなり、また、元金に関しても民法708条によりそもそも返還の義務がない(まかりまちがって元金の一部あるいは全部を返還した場合でも、それを取り戻すことができる)。
どちらに転んでも金を出す必要はない。(まあ、そもそもがありもしない債権・債務ではあるんだが)
こういう理論武装を概略だけでもしておくのが、詐欺に負けないための条件なんだろうなあ。後は、脅しかそうでないかを見分ける目と、脅しに負けない図太さか。

オラオラ詐欺続き

キョウハクされちゃった♥ - 永字八法の続き。
 翌日、早朝。昨日は休暇を取っていた現場責任者ダグラス(Douglas)に状況の説明。ダグラスは「あーあ、しょーがねー奴らもいたもんだ」とニヤニヤしながら聞いている。
 それから、細かい仕事の色々を抱えて役所に行く。ついでに業務上のボスにも昨日のことを説明する。こっちは真面目に説明してるのに、何でか聞いてるボスや側で聞き耳立ててる職員たちの顔が緩んでくる。
 特に「それは脅迫ですよね?」「そうだ!」のくだりはヒットだったようだ。噴出す音が背後から聞こえて来た。

俺「そんな訳で、もしかしたら、嫌がらせの電話がかかってくるかも知れません」
ボス「あー、うん、わかった、まあ、いつものことだから、ああ、お疲れさん」

 中傷ビラとか怪FAXなんかは頻繁ではないものの、決して珍しいことではないのが役所と言うもので。
そして諸々の用事を済ませて帰ってくると、同僚のエルンスト(Ernst)がニヤニヤしながら待っていた。

エルンスト「いない間に、かかって来ましたよ」
俺「ええー!」

テレビでパンチラシーンを見逃した、あ、いや、この例えはまずいな。うたたねしてアニメを見逃した子供、そんな気分だ。

俺「それで、どんな内容でした?」
エルンスト「それはですねえ……」

 ブリギッテを出せと言う奴と俺を出せと言う奴の二人がかりでかかってきて、電話を切っても切ってもかけなおしてきたようだ。で、対応したエルンストもイライラしてきて、逆に食ってかかっていた様子。

エルンスト「そんなに言うなら取りに来ればいいじゃないですか!」
チャーリー「こっちは東京だから行ける訳ねーだろ!」

 あちゃ。言っちゃったよこの馬鹿。「あんたを調べて追い込みかけます」とか言う脅し文句がこれでパーじゃん。本気で頭悪いなこの馬鹿者もとい若者。
 結局、いないものはいないので電話に出られないのも当然で、30分ほど通話料を無駄にしつつ、電話攻勢はやんだのでした。

エルンスト「……と、言う訳なんですよ」
俺「あー、出たかったなあ! 色々試してみたいこと考えてきたのになあ!」

 しかしながら、この日はそれ以上「オラオラ詐欺」(命名:俺)の電話がかかってくることはなかったのであります。どっとはらい

補足

キョウハクされちゃった♥ - 永字八法

揚げ足とり 『チャーリーの言う「口頭の遣り取りでも成立するんだよ!」は本当です。民法の常識。
根拠条文を示すとすれば、587条?』 (2007/05/31 22:29)

えーと、民法587条はこれか。

第587条
 消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。

消費貸借の中にこの借金(言葉をよくすれば融資)の契約が含まれていると解釈していいのかな? その上で契約の成立条件に書面(電磁的記録を含む)が含まれていないことから、口頭での遣り取りでも成立すると見なせる、とこういう法理かな?
なるほど、まあ、実際その通りだわな。いちいち書面を交わしてたら仕事にならん。文書主義な公務員が陥りがちな誤謬であることよ。反省。勉強になりました。
ただ、今回の場合は、他のハードルも多いので実際に払わなきゃならん事態にはならんだろうけれども。
契約をしたしないの水掛け論になった場合、最後は法廷に持ち込まれることになり、すると法廷ではやったと主張する側がその証拠を提示しなければならない。しかし口頭契約であれば、その証拠を提示することが困難で、しかも証拠は受け入れられるとは限らない。さらに言えば法廷に持ち込んだ場合、のこのこ出てこなければならないので、闇金を自称するチャーリー(たち)がそもそも出てくることはまずない。
また、仮に契約があったと実証され、それを法廷が認めたとしても、今度は闇金であることそのものが仇になり、民法90条により公序良俗に違反した貸し付け契約とみなされ利息分を支払う必要はなくなり、また、元金に関しても民法708条によりそもそも返還の義務がない(まかりまちがって元金の一部あるいは全部を返還した場合でも、それを取り戻すことができる)。
どちらに転んでも金を出す必要はない。(まあ、そもそもがありもしない債権・債務ではあるんだが)
こういう理論武装を概略だけでもしておくのが、詐欺に負けないための条件なんだろうなあ。後は、脅しかそうでないかを見分ける目と、脅しに負けない図太さか。

オラオラ詐欺続き

キョウハクされちゃった♥ - 永字八法の続き。
 翌日、早朝。昨日は休暇を取っていた現場責任者ダグラス(Douglas)に状況の説明。ダグラスは「あーあ、しょーがねー奴らもいたもんだ」とニヤニヤしながら聞いている。
 それから、細かい仕事の色々を抱えて役所に行く。ついでに業務上のボスにも昨日のことを説明する。こっちは真面目に説明してるのに、何でか聞いてるボスや側で聞き耳立ててる職員たちの顔が緩んでくる。
 特に「それは脅迫ですよね?」「そうだ!」のくだりはヒットだったようだ。噴出す音が背後から聞こえて来た。

俺「そんな訳で、もしかしたら、嫌がらせの電話がかかってくるかも知れません」
ボス「あー、うん、わかった、まあ、いつものことだから、ああ、お疲れさん」

 中傷ビラとか怪FAXなんかは頻繁ではないものの、決して珍しいことではないのが役所と言うもので。
そして諸々の用事を済ませて帰ってくると、同僚のエルンスト(Ernst)がニヤニヤしながら待っていた。

エルンスト「いない間に、かかって来ましたよ」
俺「ええー!」

テレビでパンチラシーンを見逃した、あ、いや、この例えはまずいな。うたたねしてアニメを見逃した子供、そんな気分だ。

俺「それで、どんな内容でした?」
エルンスト「それはですねえ……」

 ブリギッテを出せと言う奴と俺を出せと言う奴の二人がかりでかかってきて、電話を切っても切ってもかけなおしてきたようだ。で、対応したエルンストもイライラしてきて、逆に食ってかかっていた様子。

エルンスト「そんなに言うなら取りに来ればいいじゃないですか!」
チャーリー「こっちは東京だから行ける訳ねーだろ!」

 あちゃ。言っちゃったよこの馬鹿。「あんたを調べて追い込みかけます」とか言う脅し文句がこれでパーじゃん。本気で頭悪いなこの馬鹿者もとい若者。
 結局、いないものはいないので電話に出られないのも当然で、30分ほど通話料を無駄にしつつ、電話攻勢はやんだのでした。

エルンスト「……と、言う訳なんですよ」
俺「あー、出たかったなあ! 色々試してみたいこと考えてきたのになあ!」

 しかしながら、この日はそれ以上「オラオラ詐欺」(命名:俺)の電話がかかってくることはなかったのであります。どっとはらい

キョウハクされちゃった♥

今日はとても楽しいことがあったので日記を書かずにおれません。
新しい職場にて、そろそろ閉めて帰ろうかと言う時分に、電話がかかってきました。
それを取った女性職員(以後アリスAliceと呼称)は、電話が指定する別の女性職員(以後ブリギッテBrigitteと呼称)を呼びました。(電話が指定した名前は、本当は違っていたんだけども、苗字が同じだったんでうっかり呼んでしまった)
そして電話の内容は、「借金があるから返せ」と言うものでした。
気弱な押し問答の末、ブリギッテは電話を切ってしまいました。しかしすぐさまリトライしてきます。今度はアリスが取りました。5分くらい話していましたが、電話の相手はドスを効かすことに忙しく日本語ができていません。後にアリスはそのくずれ具合を「漫画みたいでした」と語りました。
電話の相手はブリギッテを出せとか喚いていましたが、埒があかないと見ると、今度はアリスを脅しにかかりました。曰く、そこの電話番号を使って寿司とか消防署とか呼ぶぞ、とか。この脅し文句もまさに「漫画みたい」だと思います。
それでも女性にはなかなか応えるようなので、一度切り、今度は私が出ました。ラッキ……もとい不幸なことに職場責任者は本日お休みだったのです。しょうがないなあ、俺が出るしかないかあ(ドキワク)
以下、遣り取りの中で面白かった部分を抜粋してお送りします。結局、20分くらい話し込みました。なお、電話相手のことはチャーリーと呼称します。

俺「今、ブリギッテさんにお金を貸したといいましたが、証文か何かはあるんですか?」
チャーリー「そんなのねえよ」
俺「は? ないのに借金を返せとか言ってるんですか?」
チャーリー「口頭の遣り取りでも成立するんだよ!」
俺「それ、どこに書いてます?」
チャーリー「貸したのは事実なんだよ!」
俺「いえですからね、口頭でも成立するってことの根拠はなんなんです? 民法の第何条とかそういうのないんですか?」
チャーリー「○×△!」
俺「根拠になる法令はなんですか?」
チャーリー「法令ってなんだよ」

マジボケ!? バックレ!?

チャーリー「わかりました、あんたから取ることにします」
俺「は?」
チャーリー「探偵使って、あんたの家と家族と職場と隣の家を調べて徹底的に追い込みます。あんたから払わしてくれと泣きついてきても許しません。そうですね、一ヶ月くらいですか。そこの住所、○○中学校の側ですね」
俺「えーっと、それは脅迫ですか?」
チャーリー「そうだよ、脅迫だよ!」
俺「脅迫は、犯罪ですよね?」
チャーリー「こっちゃ借金取り返そうってんだよ、脅迫でもなんでもするぜ!?」
俺「え、犯罪だってわかってやるっていってるんですか!?」
チャーリー「高利貸しだぞ! 決まってるじゃねーか!」
俺「高利貸しって犯罪なんですか!?」
チャーリー「そうだよ! ○×△!」

高利貸しは違法な職業! 高利貸しになると自動的に犯罪者!

(俺が「聞こえないんでもっと大きな声で言ってください」を三回繰り返した後。実際、聞こえづらかった)
チャーリー「お前な、俺を馬鹿にしただろう」
俺「それはあなたの主観ですね」
チャーリー「だったらなんで大きな声でとか言うんだよ!」
俺「単純に聞こえなかったからです。他に他意はありませんよ」
チャーリー「お前の考えなんか関係ねーよ!」
俺「あのねえ、相手がどんな意図でそういうことを言ったか確認しないと、コミュニケーションとかできないでしょ?」
チャーリー「コミュニケーションなんか取るつもりねえよ!」
俺「え、でもさっき私を脅迫するって言いましたよね。脅迫もコミュニケーションの一種ですけど」
チャーリー「揚げ足取るなよ!」

コミュニケーション不全。今から考えると、電話してる段階でコミュニケーションは出来てはいる。相互理解も実はできてる。少なくとも、俺がチャーリーをまともに相手する気がないことはチャーリーには伝わっているし、チャーリーが俺の言うことをまともに聞く気がないことも俺には伝わっている。

俺「脅迫ですよね。じゃあ、名前と住所と電話番号教えてください。警察に持っていきますんで」
チャーリー「警察に持って行くのがわかっててなんで教えなきゃいけないんですか」
俺「え、でも脅迫するんでしょ? 自衛のためには当たり前じゃないですか」
(中略)
俺「名前と住所と電話番号教えてください」
チャーリー「チャーリーです。電話番号は090-XXXX-XXXX」
俺「どこのチャーリーですか?」
チャーリー「どこのって、チャーリーはチャーリーだよ!」
俺「じゃあ、業者名を教えてください」
チャーリー「個人業者だよ!」
俺「じゃあ、営業許可証とかありますよね? それの番号教えてください」
チャーリー「じゃあ、かわりにアンタの住所と電話番号教えてください」
俺「それは関係ないですね」
チャーリー「約束ですよ」
俺「約束なんかしませんよ」
(以後水掛論)

さっきアリスが取った時は「ライフ」とか名乗ってなかったかアンタ? ライフってあれか? アイフルの子会社のライフか?

(そろそろ飽きてきた)
俺「そもそも、何の用で電話してきてんですか?」
チャーリー「ブリギッテの借金のことだったがお前に標的を……」
俺「ちょっと待ってくださいよ、ブリギッテが借金をしてるって証拠を見せてくださいよ」
チャーリー「人の話を聞けよ!」
俺「話の前提が変なんだから確認しないといかんでしょう!」
チャーリー「最後まで聞けって言ってるだろう!」
俺「私を脅迫するって言ってるんならわかってるんでもう言わなくていいです。その前提としてブリギッテに金を貸したって言う証拠を見せてくださいよ」
(あ、最初に戻っちゃった)

とまあ、このような心温まるエキサイティングなコミュニケーションの後、チャーリーが「ちょっと待て」の一言とともに保留に。(マナーのことを言うならば、電話をかけた側が保留とかをするのは失礼にあたります。皆も気をつけよう!)
しばらくして、違う男が出て、普通の口調でチャーリーの名前と携帯番号を繰り返して、電話は切れました。
あー。17:00過ぎちゃったよー。

警察にご挨拶

ブリギッテがあんまり不安がるので、「じゃあ、警察に相談しようか」と一緒に警察署まで。受付で担当部署を聞いて相談に乗ってもらう。

で、一室に通され警察官(以後、オラトリオと呼称)に話を聞いてもらう。
事情を一通り聞いた後、オラトリオは全て脅しだと鼻笑いで一蹴。

オラトリオ「プリペイド携帯と売買した銀行口座を使って、どっかの県外のマンションの一室からかけているだけです」
オラトリオ「顔も知らんような相手に電話するだけ電話して脅す、30にもならんボンボン連中ですよ」
オラトリオ「本当はねえ、私も歯がゆいんですよ。受話器に手えつっこんで向こうから出してとっつかまえたいですよ」
オラトリオ「プリペイド携帯に限らず携帯電話ね、本当に困るんですよ。契約者の開示請求しても、一ヶ月かそこら待たされた挙句に『プリペイドなので情報はありません』の一行ですわ。銀行の口座ならすぐに潰してもらえるんですけどね」
オラトリオ「ここ五、六年でこういうのが増えてですねえ、今日もそういう相談ばっかりでしたわ」
オラトリオ「まず、実際に手を出してくることはありません。まあ、たまに本当に寿司とか注文されたりしますけど、それでも電話であちゃこちゃやるのが関の山ですわ」
オラトリオ「もし相手に住所が知れたらですねえ、今はもうネットで地図が見れるでしょ? そうすると、隣の家とか近くの商店とかの名前を出して『今、そこの前を通ったぞ』とかやる訳ですよ。これが気の弱い人には堪えるんですわ」
オラトリオ「まあ、請求額自体は2万からせいぜい5万。だけど、一度支払うと(カモ認定されて)次々同じような電話がかかってくる。で、徐々に金額も上がってくる。まあ、それでも合計300万くらいがいいとこですかね。それ以上は搾り取れないのが向こうにもわかってるんで」
オラトリオ「断る方法はねえ、もう、強気で行くだけですね。そこで『困ります』とか弱みを見せると、カモと思われる」
オラトリオ「戦争だと思った方がいいです。弱点を見せると、どどーっとそこに攻め込んできますから」
とても含蓄の深い言葉だと思います。
オラトリオ「特に役所さんはねえ、長引くケースが多いんですよ。一度カモ認定された後ですね、業者が役所の関係ない部署に嫌がらせの電話をする。で、それで上役とかがカモ本人にどういうことだと詰め寄る。すると、カモがまた金を振り込む。悪循環ですわー」

などなど、大変ためになるお話をしていただきました。本当にありがとうございました。
明日、責任者等によく説明することにして、解散。念の為の自衛策もいくつか準備しました。ここでそれをバラすことはないですがー。
なんてーか、http://cool.kakiko.com/korea00/とか合宿所報告選とかのノウハウって、応用が効くなーとしみじみ思っています。

帰宅後

家人に話す。「もしかしたら、危ないかもよ?」
家人「俺んとこにこないかなあ、おちょくってやるのに」
はっはっは、頼もしい限りだぜ。さすが似非同和を追い払っただけのことはある。まあ、年相応に大人しくしていて欲しいが。
後日談に続きます。

キョウハクされちゃった♥

今日はとても楽しいことがあったので日記を書かずにおれません。
新しい職場にて、そろそろ閉めて帰ろうかと言う時分に、電話がかかってきました。
それを取った女性職員(以後アリスAliceと呼称)は、電話が指定する別の女性職員(以後ブリギッテBrigitteと呼称)を呼びました。(電話が指定した名前は、本当は違っていたんだけども、苗字が同じだったんでうっかり呼んでしまった)
そして電話の内容は、「借金があるから返せ」と言うものでした。
気弱な押し問答の末、ブリギッテは電話を切ってしまいました。しかしすぐさまリトライしてきます。今度はアリスが取りました。5分くらい話していましたが、電話の相手はドスを効かすことに忙しく日本語ができていません。後にアリスはそのくずれ具合を「漫画みたいでした」と語りました。
電話の相手はブリギッテを出せとか喚いていましたが、埒があかないと見ると、今度はアリスを脅しにかかりました。曰く、そこの電話番号を使って寿司とか消防署とか呼ぶぞ、とか。この脅し文句もまさに「漫画みたい」だと思います。
それでも女性にはなかなか応えるようなので、一度切り、今度は私が出ました。ラッキ……もとい不幸なことに職場責任者は本日お休みだったのです。しょうがないなあ、俺が出るしかないかあ(ドキワク)
以下、遣り取りの中で面白かった部分を抜粋してお送りします。結局、20分くらい話し込みました。なお、電話相手のことはチャーリーと呼称します。

俺「今、ブリギッテさんにお金を貸したといいましたが、証文か何かはあるんですか?」
チャーリー「そんなのねえよ」
俺「は? ないのに借金を返せとか言ってるんですか?」
チャーリー「口頭の遣り取りでも成立するんだよ!」
俺「それ、どこに書いてます?」
チャーリー「貸したのは事実なんだよ!」
俺「いえですからね、口頭でも成立するってことの根拠はなんなんです? 民法の第何条とかそういうのないんですか?」
チャーリー「○×△!」
俺「根拠になる法令はなんですか?」
チャーリー「法令ってなんだよ」

マジボケ!? バックレ!?

チャーリー「わかりました、あんたから取ることにします」
俺「は?」
チャーリー「探偵使って、あんたの家と家族と職場と隣の家を調べて徹底的に追い込みます。あんたから払わしてくれと泣きついてきても許しません。そうですね、一ヶ月くらいですか。そこの住所、○○中学校の側ですね」
俺「えーっと、それは脅迫ですか?」
チャーリー「そうだよ、脅迫だよ!」
俺「脅迫は、犯罪ですよね?」
チャーリー「こっちゃ借金取り返そうってんだよ、脅迫でもなんでもするぜ!?」
俺「え、犯罪だってわかってやるっていってるんですか!?」
チャーリー「高利貸しだぞ! 決まってるじゃねーか!」
俺「高利貸しって犯罪なんですか!?」
チャーリー「そうだよ! ○×△!」

高利貸しは違法な職業! 高利貸しになると自動的に犯罪者!

(俺が「聞こえないんでもっと大きな声で言ってください」を三回繰り返した後。実際、聞こえづらかった)
チャーリー「お前な、俺を馬鹿にしただろう」
俺「それはあなたの主観ですね」
チャーリー「だったらなんで大きな声でとか言うんだよ!」
俺「単純に聞こえなかったからです。他に他意はありませんよ」
チャーリー「お前の考えなんか関係ねーよ!」
俺「あのねえ、相手がどんな意図でそういうことを言ったか確認しないと、コミュニケーションとかできないでしょ?」
チャーリー「コミュニケーションなんか取るつもりねえよ!」
俺「え、でもさっき私を脅迫するって言いましたよね。脅迫もコミュニケーションの一種ですけど」
チャーリー「揚げ足取るなよ!」

コミュニケーション不全。今から考えると、電話してる段階でコミュニケーションは出来てはいる。相互理解も実はできてる。少なくとも、俺がチャーリーをまともに相手する気がないことはチャーリーには伝わっているし、チャーリーが俺の言うことをまともに聞く気がないことも俺には伝わっている。

俺「脅迫ですよね。じゃあ、名前と住所と電話番号教えてください。警察に持っていきますんで」
チャーリー「警察に持って行くのがわかっててなんで教えなきゃいけないんですか」
俺「え、でも脅迫するんでしょ? 自衛のためには当たり前じゃないですか」
(中略)
俺「名前と住所と電話番号教えてください」
チャーリー「チャーリーです。電話番号は090-XXXX-XXXX」
俺「どこのチャーリーですか?」
チャーリー「どこのって、チャーリーはチャーリーだよ!」
俺「じゃあ、業者名を教えてください」
チャーリー「個人業者だよ!」
俺「じゃあ、営業許可証とかありますよね? それの番号教えてください」
チャーリー「じゃあ、かわりにアンタの住所と電話番号教えてください」
俺「それは関係ないですね」
チャーリー「約束ですよ」
俺「約束なんかしませんよ」
(以後水掛論)

さっきアリスが取った時は「ライフ」とか名乗ってなかったかアンタ? ライフってあれか? アイフルの子会社のライフか?

(そろそろ飽きてきた)
俺「そもそも、何の用で電話してきてんですか?」
チャーリー「ブリギッテの借金のことだったがお前に標的を……」
俺「ちょっと待ってくださいよ、ブリギッテが借金をしてるって証拠を見せてくださいよ」
チャーリー「人の話を聞けよ!」
俺「話の前提が変なんだから確認しないといかんでしょう!」
チャーリー「最後まで聞けって言ってるだろう!」
俺「私を脅迫するって言ってるんならわかってるんでもう言わなくていいです。その前提としてブリギッテに金を貸したって言う証拠を見せてくださいよ」
(あ、最初に戻っちゃった)

とまあ、このような心温まるエキサイティングなコミュニケーションの後、チャーリーが「ちょっと待て」の一言とともに保留に。(マナーのことを言うならば、電話をかけた側が保留とかをするのは失礼にあたります。皆も気をつけよう!)
しばらくして、違う男が出て、普通の口調でチャーリーの名前と携帯番号を繰り返して、電話は切れました。
あー。17:00過ぎちゃったよー。

警察にご挨拶

ブリギッテがあんまり不安がるので、「じゃあ、警察に相談しようか」と一緒に警察署まで。受付で担当部署を聞いて相談に乗ってもらう。

で、一室に通され警察官(以後、オラトリオと呼称)に話を聞いてもらう。
事情を一通り聞いた後、オラトリオは全て脅しだと鼻笑いで一蹴。

オラトリオ「プリペイド携帯と売買した銀行口座を使って、どっかの県外のマンションの一室からかけているだけです」
オラトリオ「顔も知らんような相手に電話するだけ電話して脅す、30にもならんボンボン連中ですよ」
オラトリオ「本当はねえ、私も歯がゆいんですよ。受話器に手えつっこんで向こうから出してとっつかまえたいですよ」
オラトリオ「プリペイド携帯に限らず携帯電話ね、本当に困るんですよ。契約者の開示請求しても、一ヶ月かそこら待たされた挙句に『プリペイドなので情報はありません』の一行ですわ。銀行の口座ならすぐに潰してもらえるんですけどね」
オラトリオ「ここ五、六年でこういうのが増えてですねえ、今日もそういう相談ばっかりでしたわ」
オラトリオ「まず、実際に手を出してくることはありません。まあ、たまに本当に寿司とか注文されたりしますけど、それでも電話であちゃこちゃやるのが関の山ですわ」
オラトリオ「もし相手に住所が知れたらですねえ、今はもうネットで地図が見れるでしょ? そうすると、隣の家とか近くの商店とかの名前を出して『今、そこの前を通ったぞ』とかやる訳ですよ。これが気の弱い人には堪えるんですわ」
オラトリオ「まあ、請求額自体は2万からせいぜい5万。だけど、一度支払うと(カモ認定されて)次々同じような電話がかかってくる。で、徐々に金額も上がってくる。まあ、それでも合計300万くらいがいいとこですかね。それ以上は搾り取れないのが向こうにもわかってるんで」
オラトリオ「断る方法はねえ、もう、強気で行くだけですね。そこで『困ります』とか弱みを見せると、カモと思われる」
オラトリオ「戦争だと思った方がいいです。弱点を見せると、どどーっとそこに攻め込んできますから」
とても含蓄の深い言葉だと思います。
オラトリオ「特に役所さんはねえ、長引くケースが多いんですよ。一度カモ認定された後ですね、業者が役所の関係ない部署に嫌がらせの電話をする。で、それで上役とかがカモ本人にどういうことだと詰め寄る。すると、カモがまた金を振り込む。悪循環ですわー」

などなど、大変ためになるお話をしていただきました。本当にありがとうございました。
明日、責任者等によく説明することにして、解散。念の為の自衛策もいくつか準備しました。ここでそれをバラすことはないですがー。
なんてーか、http://cool.kakiko.com/korea00/とか合宿所報告選とかのノウハウって、応用が効くなーとしみじみ思っています。

帰宅後

家人に話す。「もしかしたら、危ないかもよ?」
家人「俺んとこにこないかなあ、おちょくってやるのに」
はっはっは、頼もしい限りだぜ。さすが似非同和を追い払っただけのことはある。まあ、年相応に大人しくしていて欲しいが。
後日談に続きます。